永いこと運賃問題は付きまといます。資材、特に包装資材は価格が安いもので、運賃比率が大きいから問題も大きいのです。軽くて大きすぎても嫌われ、小さくても重量が重いと嫌われ、積み残しとか、破損とか簡単ではありません。福助工業さんの29年9月小口運賃改定のお願いの文章を転記します。
「拝啓 貴社益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
平素は、格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、昨今のマスコミ等の報道によりご高承のこととは存じますが、輸送業界に於いて人手不足
が深刻な問題となり、ドライバーの労働条件改善の動きが広がっております。そのため運送会社
各社は大幅な運賃改定を実施しており、特に大型荷物が大幅な値上げとなっております。
弊社と致しましても、様々な物流コストの削減に取り組んで参りましたが、自助努力の枠を超
え、従来の小口運賃の据え置きが極めて困難な状況となりました。
つきましては、誠に不本意ではございますが、下記の通り小口運賃の価格改定を、何卒事情を
ご賢察のうえ、ご理解とご協力のほどお願い申し上げます。 敬具
適用日 平成29年11月1日出荷分から
弊社としまして、今後もより一層の品質、並びにサービスの向上に取り組んで参る所存です。
引き続き弊社製品の倍旧のご愛顧をお願い申し上げます。 以上」
包装資材は中身商品が主役であるため、基本安い物です。規格品を作ることによって生産量を確保し価格 を下げ、時間とコストの二面でご利用いただきやすくすることを考えています。このとき出荷単位梱包単位が年々少なくなっています。最初は荷扱いの腰への負担軽減のため、が重要でしたが、マーケットの多様化により2000が1000、1000が500と少量に変化するものが増えました。その分運賃比率が上がります。頭の痛い問題です。主役の食の世界も多分同じ問題を抱えていると思います。軽薄短小も多少貢献できます。